Application Discovery Service エージェントを使用したときの詳細データを確認する
いわさです。
Application Discovery Service 使ってますか。
オンプレからクラウドへの移行を行う際など、オンプレ資産の調査に有効なサービスです。
DevelopersIOでもいくつか取り上げた記事があります。
その機能のひとつに、エージェントを使用してオンプレ資産のパフォーマンスデータの詳細を取得することが出来ます。
どういうデータが取得できるかは公式ドキュメントにも記載があります。
どういう値が取得出来るのかはわかりましたが、実際のところどういうフォーマットで取得出来るのでしょうか。
どのように参照すれば良いでしょうか。
本日はそのあたりを少し触ってみました。
セットアップ(Windows)
今回はWindows端末を検出してみたいと思います。
マネジメントコンソールからWindows用のエージェントインストーラーをダウンロードします。
検出対象マシンへエージェントインストーラーをコピーし、ダウンロード時に表示されたコマンドを実行します。
管理者権限は必要ですが、実行後すぐに検出が開始されます。
再起動も不要です。
サーバーの詳細データ
検出されたサーバーの詳細データを見てみます。
検出直後はデータが送信されていないので、一部情報は表示されません。
データが収集されはじめると、パフォーマンスに関するデータも表示されるようになります。
ドキュメントによるとデータ収集の開始から約15分後にコンソールへ表示されるようになる、とされています。
詳細データのダウンロード
さらに詳細なデータはCSVでエクスポートされたデータを確認する必要があります。
サーバーを選択しエクスポートで指定した開始日時から最大72時間のデータが抽出されます。
5つの詳細データファイルがアウトプットされました。
さらにもうひとつ(destinationProcessConnectionが)出力されるのですが、サーバーへのインバウンドが発生していなかったので出力されていませんでした。
テキストで見るには少し長かったのでMicrosoft Excelで開きました。
CSV形式でデータ出力されます。
データポーリング周期もドキュメント上は約15分とされています。
osinfo
process
sourceProcessConnection
systemPerformance
networkInterface
Athenaでアクセス出来る
CSVファイルだけだと何かしら取り込んでデータ抽出や操作が必要ですが、実はAthenaとの統合機能があります。
これはとても良いですね。
有効化するにはData CollectorでAmazon AthenaでのアクセスをONにするだけですぐ使えます。
Athenaにはデータカタログがデフォルトで用意されていてすぐ使えます。
便利です。
ただし、Athena連携の有効化直後はまだデータ収集されていません。
さきほど有効化しましたが、KinesisデリバリーストリームとS3バケットが作成されています。
そこからAthenaでクエリ出来るようになる流れです。
ですので、過去の抽出データに遡ってAthenaでクエリ出来るわけではないので気をつけてください。
試してないですがダウンロードしたCSVファイルをAthena用のS3バケットに格納することで閲覧できる気はします。
S3バケットに検出データが蓄積されるとAthena側でクエリ結果を確認できるようになりました。
オンプレサーバーから検出したデータをQuickSightなどで可視化して移行前の分析に役立てることが出来そうです。
まとめ
- エージェントインストールは思ったより簡単
- 結構なデータを収集できる
- Athenaを使うことが出来るのでデータ分析しやすい